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将来へのジレンマ

最近、良く感じるジレンマがある。たまたまそういう話をする機会が重なっただけなのかどうかはわからないですが。 

よく博士号取ったらアメリカに残るのか日本に帰るのかという話を聞かれる。もう8年アメリカにいて、しかもアメリカで仕事して生活すると、留学という気持ちともまた違う。留学生でありながら少し違う。そうでありながらアメリカ人とは違う。どちらと話してもこの感覚と言うのは経験しないとわからない。
仕事以外の生活。つまり「人生」という質はアメリカの方がダントツ高いと思う。家族やプライベートの時間を大切にする文化は歴然としている。

家族ほったらかしで仕事、夜も遅くまで仕事。付き合い。休日も仕事。これは日本の文化の一部で、アメリカは例えば仕事以外の趣味の話を良くする。そこで、ないと答えると悲しい目で見られる。仕事は人生だが、それは一部で家族や友達、自分の時間も人生の一部だと考える人が多い(違う人もいるし、都会へ行けば日本とさほど変わらないと思う)。

自分は昔、そういう考え方だった。人生を仕事に尽くして生きる。でも、人生ってもっと多面的で家族に時間を費やさないというのは自分勝手な事だと考えるようになった。そもそも、一人の人が出来る事は限られているし、一度の人生仕事以外にも充実させるべきだと、そう考えるようになった。

話を戻すと、アメリカの方がプライベートは暮らしやすいかもしれない。しかも、学校のシステムも以外とシステム化していて、何をすればどうなるのか分かりやすい。日本の大学のような曖昧なシステムがない。ただ、アメリカの悪いところや嫌なところもいっぱい見てきている。しかも、やはり日本人として日本に貢献したい気持ちは結局ある。日本にいていると、日本人だから、つまり自分がマジョリティの人間だから自分に不便や不平等と感じる事は少ない。外国人として住むと、アジア人として住むと、アメリカは不平等の国だ。もちろん、当たり前なのかもしれない。その国に産まれた人に合わせ、多数の意見を尊重するのは。ただ、物を変える事ができるなら日本ではないだろうな、とも思う。間というものはないものか。そんな事を考える。

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