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噂2:筋トレしたらパフォーマンスが落ちた(落ちる)

今日は噂2として「筋トレしたらパフォーマンスは落ちる(落ちた)」と言う話について語りたいと思います。これは筋トレをメインではなく、スポーツをメインとして筋トレをしている人のための話です。

スポーツにおいての筋トレの目的は「bigger, stronger, faster」です。そこにスポーツの技術はありません。筋トレをしたから、あたりが強くなった、パワーが増えた、バランスがよくなった、怪我をしにくくなった、という「副作用」として筋トレはあるので、筋トレ=スポーツうまくなる、ではありません。ですから、次の事を考えてみてください。

1)筋肉をつけると体重が増えます。
増えるとより重い身体を運ばないといけないのでスピードが落ちます。当たり前の事だと思います。重力は常に一定なのですから。
でも、筋肉によって体重が増える→スピードが落ちる→筋トレしない、という理論は少し間違ってると思います。なぜか。
多くのスポーツにおいて必要なのは早く走ったり、ジャンプしたりという爆発力でしょう。
パワー=強さ/時間 です。つまり、10の力を1秒で発揮するのと、100の力を10秒で発揮するのは同じです。10/1も100/10も10ですから。

筋トレで出来る事はこの方程式の分子、つまり「強さ」を鍛える事なんです。

スクワットで重量を上げる時、重量を動かすスピードはジャンプする時よりもはるかに遅いですよね。つまり、筋トレしているときの筋肉の筋肉の動かす神経の伝達スピードや方法、タイミングとスポーツをしている時では全く違いますよね。

だから、方程式のもう片方、分母、つまり時間はまた別で鍛えないといけないのです。これが俗に言うコンディショニングです。走ったり、プライオメトリックなどというトレーニングをして、筋肉を早く動かす練習をするのです。

つまり、筋トレというのはマシンを鍛えるようなもの。
神経系がパイロットです。筋トレして新しいマシンを手に入れたら、それをコントロールする技術を磨かないといけません。だからどちらかを怠るとスポーツのパフォーマンスは落ちる事になります。

例で言うと、アメリカのフットボール選手などはオフシーズンにすごい量の筋トレをして体重を増やします。まず、マシンを強化します。その間、スピードやパフォーマンスは落ちます。シーズンが近づくにつれて、筋トレの内容をシフトして行きます。ドライバー(もしくはパイロット)のトレーニングにより力を注ぎます。つまり、実際走ったり、ジャンプしたり、パワー系のトレーニング内容をどんどん増やして行きます。これによって新しいマシンを操る能力をつけるのです。

こういう仕組みなんですね。筋トレはパフォーマンスという大きなパズルの中の一つのピースに磨きをかける事で、それ一つでパフォーマンスが上がるわけではありません。

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