こんにちは
今日は効果的指導のトピックでずっと話している指導する時どこに「意識」や「注意」を向ければいいかという話の第4弾として、今まで話した1〜3を含めて、では実際どうやって教えれば良いか、もしくはアスリートが意識を向ければいいかという例を出して行きたいと思います。実際もっともっと話す事はあるのですが、まぁ、とりあえずこの辺にして、具体例にうつります。もっと詳しく知りたい方は、ぜひ連絡ください。
Makarukm H., & Porter, J. M. の "Focus of attention for strength and conditioning training" と言う論文にはたくさんの例があります。
1)フロントスクワット
避けた方がいい指導の例「膝をしっかり伸ばして」とか「しっかり足で伸びて」
望ましい指導法の例 「バーベルを押し上げるのに集中して」
2)走る指導
例えば、足の動きについて指導したいなら、「足を早く動かす」ではなく、「靴を早く動かす」と言うように指導してみましょう。足を動かすというのは内的集中ですが、「靴を動かす」というこうしたい、という動きの結果に考えを向ける事によって外的集中をする事ができます。ですが、結局コーチが選手に達成してもらいたい事は同じですよね。
3)筋トレやアスレチックスタンスを教える時
「胸を広げて」「胸を上げて」ではなく、「シャツを上げて」とか、シャツにプリントやロゴがついていたら「ナイキのマークをずっと前に向けたまま」などがあります。
4)アスレチックスタンス
さらに、よく聞くのが「肩甲骨をよせて」って言いますよね。外的集中指導するには、たとえばアスリートの後ろに回って、肩甲骨の間に指を置いて、「指挟んで」って言うといいです。
何より、動きの結果、望ましい結果に集中を向ける事でより良いパフォーマンスができるようになります。物を操っている時などは、ボールの軌道などに集中をすればいいとおもいます。だから、フォームのような物を扱っていない指導の時は一工夫いります。
もう少し詳しく話すと、全ての技術にはゴールがありますね。例えば走る技術のゴールは「より早く走る」で、投げる技術のゴールは「より早く投げる」とか「より正確に投げる」ですね。そのゴールを達成するために、何を考えるかと言う事がフォーカスオブアテンションです。
走る例で言えば、選手がしっかり地面を蹴れていない。どうするか。「もっと足で地面を蹴る」というより、「靴で地面を蹴る」とか「スパイクを食い込ませる」とか「靴で地面の10センチ下までえぐる」と言うように、「地面をしっかり蹴る」という望ましい結果に考えを向ける事によってパフォーマンスがあがるのです。
投げる例で言えば、下半身をうまく使えていない選手がいたとします(腕投げ)。望ましい結果は「下半身をしっかり使う事」ですね。しかし、「腰を回せ」とか「身体をひねる」などと言った身体の動かし方を考えるとパフォーマンスは落ちます。だから、例えば、右投げの人なら右の腰にテープを貼って「踏み切ったあと、テープをできるだけ前に飛ばす」事を考えさせるとか、胸にテープを貼って「ぎりぎりまでテープをバッターに隠す」などという望ましい結果について考えさせる事がいいでしょう。
スクワットをしている時に、膝が内に向いてしまうとします。「膝を外に向けろ」というより、例えばゴムのバンドを膝の周りに巻き「バンドを伸ばせ」という指導や、膝の外側にテープを張り「テープの位置を同じにしながらスクワットしなさい」と言うと効果があります。
最後に、個人的な意見ですが、バッティングやピッチング、シュートフォームに「正しい」フォームと言うのは存在しない、と言うのが僕の意見です。「怪我をしやすいフォーム」と言うのは存在すると思いますが。考えてみて下さい。人それぞれ、筋肉細胞の量や速筋遅筋の比率、骨の長さ、筋肉の長さや、筋細胞の角度、筋肉が骨についている位置や角度、体格、体脂肪、骨密度、体重、経験、怪我、痛み、全て違うのです。だから、人それぞれの違ったベストの動きがあって当たり前で、一つの正しいフォームなど存在し得ないと思っています。だから、型にはめる事は「早い話」であって、「ベスト」ではない、と言うのが持論です。実際、野球選手を見てみて下さい。誰一人、同じフォームで投げてないし打ってないです。
今日は効果的指導のトピックでずっと話している指導する時どこに「意識」や「注意」を向ければいいかという話の第4弾として、今まで話した1〜3を含めて、では実際どうやって教えれば良いか、もしくはアスリートが意識を向ければいいかという例を出して行きたいと思います。実際もっともっと話す事はあるのですが、まぁ、とりあえずこの辺にして、具体例にうつります。もっと詳しく知りたい方は、ぜひ連絡ください。
Makarukm H., & Porter, J. M. の "Focus of attention for strength and conditioning training" と言う論文にはたくさんの例があります。
1)フロントスクワット
避けた方がいい指導の例「膝をしっかり伸ばして」とか「しっかり足で伸びて」
望ましい指導法の例 「バーベルを押し上げるのに集中して」
2)走る指導
例えば、足の動きについて指導したいなら、「足を早く動かす」ではなく、「靴を早く動かす」と言うように指導してみましょう。足を動かすというのは内的集中ですが、「靴を動かす」というこうしたい、という動きの結果に考えを向ける事によって外的集中をする事ができます。ですが、結局コーチが選手に達成してもらいたい事は同じですよね。
3)筋トレやアスレチックスタンスを教える時
「胸を広げて」「胸を上げて」ではなく、「シャツを上げて」とか、シャツにプリントやロゴがついていたら「ナイキのマークをずっと前に向けたまま」などがあります。
4)アスレチックスタンス
さらに、よく聞くのが「肩甲骨をよせて」って言いますよね。外的集中指導するには、たとえばアスリートの後ろに回って、肩甲骨の間に指を置いて、「指挟んで」って言うといいです。
何より、動きの結果、望ましい結果に集中を向ける事でより良いパフォーマンスができるようになります。物を操っている時などは、ボールの軌道などに集中をすればいいとおもいます。だから、フォームのような物を扱っていない指導の時は一工夫いります。
もう少し詳しく話すと、全ての技術にはゴールがありますね。例えば走る技術のゴールは「より早く走る」で、投げる技術のゴールは「より早く投げる」とか「より正確に投げる」ですね。そのゴールを達成するために、何を考えるかと言う事がフォーカスオブアテンションです。
走る例で言えば、選手がしっかり地面を蹴れていない。どうするか。「もっと足で地面を蹴る」というより、「靴で地面を蹴る」とか「スパイクを食い込ませる」とか「靴で地面の10センチ下までえぐる」と言うように、「地面をしっかり蹴る」という望ましい結果に考えを向ける事によってパフォーマンスがあがるのです。
投げる例で言えば、下半身をうまく使えていない選手がいたとします(腕投げ)。望ましい結果は「下半身をしっかり使う事」ですね。しかし、「腰を回せ」とか「身体をひねる」などと言った身体の動かし方を考えるとパフォーマンスは落ちます。だから、例えば、右投げの人なら右の腰にテープを貼って「踏み切ったあと、テープをできるだけ前に飛ばす」事を考えさせるとか、胸にテープを貼って「ぎりぎりまでテープをバッターに隠す」などという望ましい結果について考えさせる事がいいでしょう。
スクワットをしている時に、膝が内に向いてしまうとします。「膝を外に向けろ」というより、例えばゴムのバンドを膝の周りに巻き「バンドを伸ばせ」という指導や、膝の外側にテープを張り「テープの位置を同じにしながらスクワットしなさい」と言うと効果があります。
最後に、個人的な意見ですが、バッティングやピッチング、シュートフォームに「正しい」フォームと言うのは存在しない、と言うのが僕の意見です。「怪我をしやすいフォーム」と言うのは存在すると思いますが。考えてみて下さい。人それぞれ、筋肉細胞の量や速筋遅筋の比率、骨の長さ、筋肉の長さや、筋細胞の角度、筋肉が骨についている位置や角度、体格、体脂肪、骨密度、体重、経験、怪我、痛み、全て違うのです。だから、人それぞれの違ったベストの動きがあって当たり前で、一つの正しいフォームなど存在し得ないと思っています。だから、型にはめる事は「早い話」であって、「ベスト」ではない、と言うのが持論です。実際、野球選手を見てみて下さい。誰一人、同じフォームで投げてないし打ってないです。
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