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健康について:健康の多面性

こんにちは
過去に運動と健康、そして寿命について話したので、今日は健康について少し話します。

「健康」の定義の発展

つい50年程前まで、健康とは病気がない状態の事を表していました。しかし、風邪を引かない、でもうつ気味だとか、何の病気にかかった事がない、でも他人との関わりが苦手でよくストレスを感じるなど、こういった状態を「健康」と呼べるのかと言う疑問から「健康」というのは昔の「身体」の健康だけでなく、精神や社会性などのバランス全てを含めて考えるべきだというように変化してきました。

英語でもこういったものを Healthとしてではなく全体的なWellness (良い状態)と呼ぶようになりました。

新しい健康の定義
アメリカの研究者達は健康を以下のように分類しています。
1)身体(的健康)=身体の病気がなく、身体の機能が正常に活動していること
2)心理 = 不安やストレスとうまく付き合えて、コントロールしっかりできている事
3)環境 = 自分に合った環境を選び、その環境とうまく付き合えている事(隣人等)
4)知的 = 日々の生活での正常な判断を下せる事
5)精神 = 自分の考えを正しく持て(正しい倫理性や哲学)、それを大事にできる事
6)社会 = 仕事や社会、人々とうまく付き合っていける能力
その他に職業的健康など、最近新たな側面の健康も議論されてきています。

英語ではこういった数々の健康をDimension、つまり面と捉え全ての面が整って一つの健康と言う物が保たれると言う事です。

まず大事なのが、多くの人が「健康」というと病気のことなどを考え、それ以上考えないことです。他の健康面が整っていなければいつかそれは精神又は肉体的病気に繋がる、ということです。色々な角度から健康を見て行く事が大事になります。

さらに大事なのがReciprocal relationship(相互関係)と言う事です。

これはどの面の健康も一方通行ではなく互いに影響し合っている、と言う事です。精神のアンバランスは肉体に影響するし、会社(社会)や近所(環境)とうまくいっていなければ、身体、心理両方の健康に影響を及ぼします。
さらに身体や心理的健康を失えばもちろん、今度は逆に社会的健康に悪影響を及ぼしますよね(人間関係や病気による欠勤)。
健康というのは簡単で頻繁に聞く言葉ですが、非常に入り組んでいるのですね。



ですからこれから健康を考える時、一つ一つ考えてみてください。
1)健康:病気の有無。血圧、心拍数、日々の疲労度、エネルギー、体力
2)心理:心配や不安、ストレスのレベル。機嫌のアップダウンのサイクルや幅。そしてどれぐらいコントロールで来ているか
3)環境:今ある環境が一番良いのか?公害、都心、または田舎。騒音、近所、人ごみ。自分に合っているか?今ある環境でうまくそれらと付き合っているか?
4)知的:日々いろんな事にアンテナをはっているか?他人や家族の事を考えているか。正常な判断を下せているのか。
5)精神:今自分が考えている事、やっている事は正しいのか。
6)社会:困った時、誰に聞けば良いか知っている?病院や弁護士、警察、カウンセラーとアクセスできるか?しやすいか。人との関わりはうまくできているか。

今、あなたがもし健康ではないとして、何か心当たりがあるとしましょう(食べ過ぎや飲み過ぎ、睡眠不足など)。でもそれが本当の原因ではないかもしれませんし、睡眠不足に至までの他の面の健康を失う根本の原因が他にあるかもしれません。

今回は健康の多面性を知ってもらいたくアップしました。




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