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13•フィードバックについて(4):コーチ、先生、トレーナーの質を上げるため

こんにちは
フィードバックとはコーチが選手がプレーした後に上げるアドバイスなど、パフォーマンスを上げるために使われています。おさらいとして、第一回ではコーチは必要か?と言うタイトルでフィードバックの種類や、どういった時に役立つか、などを話しました。2弾では「質についてと数値についてどっちの方がアスリートやクライアントの技術は上達するか」、「叙述的と処方的フィードバック」について比べてみました。第3弾では、良かった事を教えるのと直すべき事を教えるのはどっちの方が効果的か、またどれくらい詳細に教えればいいか、という話をしました。
今回は、また違うフィードバックのテクニックを紹介したいと思います。


1)やってはいけないフィードバック:情報を与えすぎる
これには色々な意味がありますが、まず一つ言えるのは、エリートアスリートでも頭に入れてそれをパフォーマンスに反映できる数は一個か二個。つまりそれ以上の情報を与えるのは毒だと言う事です。
さらにもう一つの意味として、人間の身体は同じ事ができないようになってます。つまり、毎回パフォーマンスに微妙な差があって自然なんです。だから、野球でバッターは10割は不可能だし、ピッチャーも毎回同じところに投げれませんよね。NBA選手だってフリースローすら外すときがあります。
これが子供だったら?リハビリ中のお年寄りだったら?そう、微妙な変化は自然なんです。そこに、「今の3cmずれていた」「いや、もうちょっと左」「もうちょっと右」と情報をあまり細かく与えると良くないということです。

2)やってはいけないフィードバック2:間違った情報を与える
間違ったフィードバックを与えるとパフォーマンスが落ちるというのは自明のような気がしますよね?だからおもしろ特徴を紹介します。1、2で言ったように、人間は「感覚」というのを持ち合わせています。触覚、聴力、視力などです。だから、感覚というフィードバックを常に身体は受けている状態です。
おもしろいのが初心者は、その感覚よりもコーチからフィードバックの方を信じる、という傾向にあります。ある研究で、被験者は感覚によってパフォーマンスの成功、不成功がわかる物を練習しました。つまり、感覚によって十分な情報が得られる場合、フィードバックは不要ですよね。でも、フィードバックとして、間違った情報を被験者に与えました。すると、被験者達はその間違った情報に頼ってその技術を練習したため、テストでは練習の効果が見られませんでした。つまり、フィードバックというのはとても強い効果を持つと言う事がわかりますよね。

どうでしょう?子供に何かを教える時、スポーツを誰かに教える時、筋トレをクライアントに教える時、間違った教え方をしてませんか? ぜひ参考にしてください。

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